中央防疫対策本部は、南アフリカで確認された新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の水際対策として、海外からの入国を全面的に禁止することは検討していないと29日、明らかにしました。
中央防疫対策本部はまた、現在、入国禁止としている南アフリカ共和国など8か国以外の国でオミクロン株の感染者が発生した場合、当該国を入国禁止対象国に含めることも検討していないとしています。
ただ、感染状況を持続的にモニタリングし、オミクロン株の危険性や感染拡大を考慮して、入国禁止対象国を追加で指定する予定だということです。
南アフリカ共和国で感染が拡大しているオミクロン株は、感染に関わる「スパイクたんぱく質」に32か所の変異が生じていて、ワクチンによって獲得した免疫を回避する可能性があるとされていて、全世界で懸念が高まっています。
政府は、オミクロン株の国内流入を防ぐため28日、南アフリカ共和国、ボツワナ、ジンバブエ、ナミビア、レソト、エスワティニ、モザンビーク、マラウイの8か国からの外国人の入国を禁止しました。