11月の消費者物価が、去年の同じ月に比べて3.7％上昇し、この１０年間で最も大きい上昇率となりました。
統計庁が2日、発表した11月の消費者物価動向によりますと、11月の消費者物価指数は去年の同じ月に比べて3.7％上昇して、108.97だったということです。
これは4.2％を記録した2011年12月に以来、この１０年でもっとも大きい上昇幅です。
品目別に見ますと、石油類が35.5％と最も大きく上昇し、なかでも軽油が39.7％と目立っています。ガソリンの上昇率は33.4％、灯油は31.1％でした。
政府は先月12日から油類税を20％引き下げましたが、実際の価格に反映されるまで時間がかかったものとみられます。
加工食品も3.5％上昇し、なかでもパンは6.1％上昇しました。農畜産物は7.6％上昇しました。
個人サービスのうち、外食は3.9％上昇し、保険サービスは2.3％上昇しました。一方、公共サービスは0.6％の上昇にとどまりました。
統計庁は、国際原油価格や、穀物価格などが上昇傾向にあることから、12月の物価も、大幅に上昇する可能性が高いという見通しを示しました。