中国外交トップの楊潔チ党中央政治局委員は、大統領府青瓦台の徐薫（ソ・フン）国家安保室長との会談で、韓国戦争の終戦宣言が韓半島の平和と安定に寄与するとして、終戦宣言を支持する考えを表明しました。
青瓦台国家安保室が3日明らかにしたところによりますと、両氏は2日午後、中国・天津市内のホテルで会談しました。
会談で両氏は、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着に向けて、北韓との対話や外交努力が重要との認識で一致し、そのための協力を強化していくことで一致したということです。
会談で楊氏は、韓国政府の南北関係改善に向けた努力を支持するとして、韓半島の平和と安定のため、中国も努力を続ける考えを強調しました。
そのうえで、「終戦宣言の推進を支持し、終戦宣言が韓半島の平和と安定を増進させるうえで貢献すると考える」と述べたということです。
両氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、環境が整い次第、習近平国家主席の韓国訪問を推進することで一致し、その前にも首脳間で必要なコミュニケーションを行っていくことで一致しました。
一方、徐国家安保室長は、最近のアメリカと中国の間のコミュニケーションについて、中国側の説明を聴く一方、米中関係の安定した発展が北東アジアだけでなく世界の平和と繁栄においても重要と強調したということです。
徐氏が中国を訪問するのは今回が初めてで、楊氏が去年8月に徐氏の招待で韓国を訪問したことへの答礼訪問だということです。
両氏の対面は去年8月に楊氏が釜山（プサン）を訪れ、徐氏と会談して以来、およそ1年3か月ぶりです。