北韓北西部の義州（ウィジュ）の飛行場でトラックや資材の移動が増えていることが衛星写真の分析の結果わかったと、アメリカの北韓専門メディア「38ノース」が現地時間の2日報じました。
それによりますと、このところ、義州飛行場内の消毒施設と推定される建物の周辺で、トラックと資材の移動が活発に行われているのがみられるということです。
先月16日に撮影された写真では、トラックが写っていて、滑走路と倉庫の出口とみられる場所の周りに資材が積まれていましたが、それから数週間後、これらの資材の量と位置が変わったということです。
これについて、「38ノース」は、空港内の消毒施設での消毒を終えた最初の貨物である可能性があるとの見方を示しています。
また、ここ数か月の間に、飛行場に区域を細かく分けるフェンスや杭が新たに設置されたほか、東の端に沿って新たに鉄路が建設されています。
これについて、「38ノース」は、北韓が近いうちに中国との貿易を再開するとの観測を裏付けるものだと分析しています。
義州飛行場では、ことし3月から、新義州（シニジュ）駅を経て中国の鉄道網につながる新しい鉄道に沿って大型倉庫や鉄道乗り場などを建設する工事が行われています。