中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は8日午前0時までに新たに7175人が確認され、累計で48万9484人になりました。
これは、韓国で初めて新型コロナの感染者が確認されて以降最多記録で、今月4日に記録したこれまでの最多記録よりも1823人多く、前の日に比べても2221人急増しました。
重症患者は840人となり、これまででもっとも多くなりました。
新たな変異株の「オミクロン株」の感染者は2人増えて、合わせて38人になりました。
7日に新たに確認された2人は国内での感染事例で、オミクロン株の感染者38人のうち、29人は国内での感染、のこりの9人は海外からの入国者だということです。
新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人は総人口の80.7%で、1回目の接種を完了した人は総人口の83.3%に上りましたが、3回目の追加接種は、総人口の8.8%にとどまっています。
政府の感染対策「段階的な日常回復」いわゆる「ウィズコロナ」にシフトしたことで防疫措置が大幅に緩和されたほか、ウイルスが活動しやすい冬を迎えたうえ、感染力が高いオミクロン株も流入しているため、専門家の間でも今後さらに感染者の数が増える可能性があるとの見方が強まっています。
疾病管理本部長を務めた翰林大学医科大学教授のチョン・ギソク氏は、聯合ニュースのインタビューで現在の感染状況について「手の施しようがない。今がピークではない」としたうえで、「政府が新たな対策を講じない限り、一日の感染者数が1万人を超える可能性もある」と話しました。
一方、金富謙(キム・ブギョム)国務総理は8日、中央災害安全対策本部の会議で「新型コロナの新たな感染者が7000人を突破するなど感染拡大の勢いが強まっている」としたうえで、「在宅治療中の感染者の家族など、共同隔離者の管理期間を10日から7日に短縮する」と明らかにしました。