北韓の朝鮮中央通信は28日、25日と27日にそれぞれ、長距離巡航ミサイルと地対地戦術誘導弾の試験発射を行い成功したと報じました。
そのうえで、発射された2発の戦術誘導弾は、目標の島を精密打撃し、その爆破威力が設計上の要求を満たしていることが確証されたと伝えました。
朝鮮中央通信はまた、今月25日に発射した2発の長距離巡航ミサイルは、東海上の設定軌道に沿って9137秒間(約2時間半)飛行し、1800キロ地点の目標の島に命中したと伝え、4日前に発射された巡航ミサイルの試験発射についても同時に報じました。
韓国軍の合同参謀本部は27日午前のミサイル発射については、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)咸興(ハムフン)付近から東海に向けて短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体2発を発射したとし、飛行距離はおよそ190キロ、高度はおよそ20キロと推定されると発表していました。
また、北韓が今月20日に核実験とICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験の一時停止(モラトリアム)の撤回を検討していることを示唆してから断行された初めての弾道ミサイルの発射となり、ことしに入って6回目の発射となりました。
一方、北韓メディアは、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が軍需工場を視察したと報じましたが、日にちと場所は明らかにしませんでした。