北京オリンピックのスケート、ショートトラック男子1000メートルの準決勝で、韓国のファン・デホンとイ・ジュンソがレース後の審判で失格になったことについて、韓国選手団の尹洪根(ユン・ホングン)団長は「明らかに不当な判定だ」としてIOC国際オリンピック委員会に強く抗議すると明らかにしました。
尹団長らは8日午前、北京のメインメディアセンターで緊急記者会見を開き「全世界の80億人が見守っていた。接触がなかったという事実は明確で、このような不当な事態が再発しないよう、IOCのバッハ会長と面談し抗議する」とのべました。
そのうえで「できる限りの方法を動員し、国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する方針だ」と付け加えました。
ショートトラック男子1000メートルでは、レース後の審判で納得しがたい判定が相次ぎました。
ファン・デホンは準決勝男子1組に出場し、中国選手2人を追い抜き1位でゴールしましたが、この過程で目立った接触がなかったにもかかわらず「レーン変更の遅れ」が指摘されペナルティー判定を受けて失格となりました。
また、男子2組に出場したイ・ジュンソも納得しがたいペナルティーを受けて失格となりました。
さらに、決勝ではハンガリーの選手が1位でゴールしたものの、審判の結果ペナルティーを受けて失格し、2位でゴールした中国選手が金メダルを獲得しました。