脱北者団体「自由北韓運動連合」が風船を使って、北韓に新型コロナウイルス用の医薬品を送ったと主張していることについて、韓国政府は南北関係発展法の違反行為にあたる可能性があるという立場を表明しました。
統一部の関係者は7日、「統一部の南北交流協力法に基いた承認なしに風船や物品を北韓に送る行為は、南北関係発展法で禁じているビラなどの散布行為に該当する」と述べました。
また、このような行為が処罰の対処になるのかについては「捜査当局の捜査と司法当局の判断が必要だ」と説明しました。
この関係者は「脱北者団体が北韓住民を助けようとする気持ちは十分理解している」としたうえで、「政府が南北当局間の防疫協力を呼びかけている状況を踏まえ、どのような方法が北韓住民に実質的な支援となるかを考慮し自制してほしいと公式に何度も明らかにしている」と強調しました。
これに先立って、自由北韓運動連合のパク・サンハク代表は7日、「5日午後10時から11時の間に、京畿道（キョンギド）抱川（ポチョン）でマスク2万枚、解熱鎮痛剤1万5000錠、ビタミンC3万錠を20個の大型アドバルーンで北韓へ送った」と明らかにしました。