韓国政府がNATO=北大西洋条約機構の本部があるベルギーのブリュッセルにNATO韓国代表部を設置する準備に入りました。
外交部の当局者が23日、記者団に対して明らかにしたところによりますと、外交部はNATO韓国代表部の設置に向けた関連法の改正や組織の構成などについて関係部処と協議を行っているということです。
ベルギー駐在韓国大使が、EU=ヨーロッパ連合大使だけでなく、NATO代表も兼ねる見通しです。
NATO関連業務は、これまでもベルギーの韓国大使館が担当してきましたが、正式に代表部が設置されればNATO側とのコミュニケーションがさらに円滑になると期待されます。
外交部の報道官は23日の会見で、NATO韓国代表部の設置について「NATOとの情報共有を拡大し、同盟国やパートナー国とのネットワークを強化するなどの外交活動ができるようにするため」と強調しました。
大統領室は22日にNATO代表部を設置する方針を発表し、「ヨーロッパとの安全保障での協力を深めるため現地事務所の役割を果たす」と説明しています。
韓国はNATO加盟国ではありませんが、非軍事分野で協力するパートナー国に指定されています。
アジア太平洋地域のNATOのパートナー国は、韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドの4か国で、韓国を除く3か国はすでにベルギーにNATO代表部を設置しています。