中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は28日午前0時までに新たに9896人が確認されました。
新たな感染者のうち、国内での感染者は9777人で、残りの119人は海外からの入国者でした。重症患者は6人減って62人、死者は5人でした。
週末の影響で前日には3000人台にまで少なくなった感染者数は、週明けには3倍近く増加し、今月9日以降、最も多い数となりました。
感染者が1万人を割り込んで19日目となりましたが、減少傾向は鈍化しています。
世界的にも感染者が再び増加しているうえに、入国者に対する隔離免除などで往来が活発化していることが背景にあるとみられています。
防疫当局は、海外からの入国者の増加やワクチン接種による免疫力の低下などにより、早ければことしの夏、遅くても秋には再流行が始まる可能性があると分析しています。
そのうえで、免疫効果の減少や変異ウイルスの登場などによる中規模程度の再流行は避けることができず、それまでに治療剤やワクチンの確保などの検討が必要だと指摘しました。