世界的な株価の下落やドル高の影響で、韓国の4月から6月期の対外金融資産が、これまででもっとも大きく減少したことがわかりました。
韓国銀行が18日、発表したところによりますと、ことし6月末の時点で韓国が海外に保有する対外金融資産は、3月末より658億ドル減少して2兆1235億ドルでした。
対外金融資産が減少に転じたのは、おととし1月から3月期以来9四半期ぶりで、減少幅はこれまででもっとも大きくなっています。
対外金融資産のうち直接投資は、債務商品を中心に3月末より8億ドル減少しました。
海外証券投資は、世界的な株価の下落やドル高の影響で684億ドル減少し、これまででもっとも大きい減少幅となりました。
外国人の韓国への投資額である対外金融負債は、3月末より1139億ドル減少して1兆3794億ドルとなり、この減少幅もこれまででもっとも大きくなりました。
韓国の株価の下落やウォン安ドル高など、取引以外の要因が影響しました。
韓国が海外に持つ対外金融資産から負債額を差し引いた「対外純金融資産」は7441億ドルで、これまででもっとも多くなりました。
負債額の減少幅が金融資産の減少幅を上回ったためです。
韓国の対外債務は6月末の時点で6620億ドルと、前の四半期より79億ドル増加し、増加幅がこれまででもっとも大きくなりました。
韓国銀行の関係者は、「外貨準備高の減少などの影響で、保有資産に占める短期負債額の割合が多少上昇したが、過去に比べると依然として低い水準で、対外支給能力は良好だ」と説明しています。