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韓半島

金与正氏 尹大統領の対北支援提案は「愚かさの極致」 

Write: 2022-08-19 10:42:59Update: 2022-08-19 13:54:59

金与正氏 尹大統領の対北支援提案は「愚かさの極致」 

Photo : YONHAP News

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長は19日に談話を発表し、北韓が非核化交渉に応じれば、それに対応する経済支援を提供するという「大胆な構想」を尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が提案したことについて、「愚かさの極致だ」と非難し、拒否する考えを明らかにしました。
尹大統領は15日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の式典で演説し、「北韓の非核化措置に合わせて北韓の経済や住民の暮らしを画期的に改善できる大胆な構想を提案する」とし、経済支援に加え、政治・軍事的に相応する措置を提供するという構想を明らかにしています。
金与正氏は談話で、この構想について、北韓が非核化と開放を進めれば10年以内に1人当たり国民所得が3000ドルに達するよう支援するとした李明博(イ・ミョンバク)元大統領の政策「非核・開放3000」のコピーにすぎないとしたうえで、「実現にはかけ離れた愚かさの極致」と非難しました。
金与正氏はまた、「‘北が非核化措置を取れば’という仮定そのものが間違った前提」とし、「われわれの‘国体’である核を、経済協力と取り引きするという発想は愚かだ」と批判しました。
また談話では、韓国とアメリカの合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」の事前演習が行われていることを念頭に、「きょうは大胆な構想を云々し、あすは北韓を狙った侵略戦争の演習を強行する破廉恥な者がほかならぬ尹錫悦だ」とし、「絶対に相手にしない」と断言しています。
こうした金与正氏の談話を受けて、大統領室は、遺憾の意を表明しました。
大統領室は19日、コメントを発表し、「北韓が大統領を名指しして無礼な発言を続け、われわれの‘大胆な構想’を歪曲し、核開発の意思を重ねて表明したことを非常に遺憾に思う」と述べました。
権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官も19日、金与正氏の談話について、「無礼で品のない表現で‘大胆な構想’を歪曲して批判した」として、遺憾の意を示しました。

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