通貨当局による為替介入の影響で、韓国の外貨準備高がこの1か月間でおよそ200億ドル減ったことがわかりました。  
韓国銀行が6日、外貨準備高の統計を発表したところによりますと、韓国の外貨準備高は先月末の時点で、前の月より196億6000万ドル減って4167億7000万ドルでした。
減少幅196億6000万ドルは、世界金融危機に見舞われていた2008年10月の274億ドルに次いで2番目に多いものです。
これは、ウォン安ドル高に歯止めをかけるため、通貨当局が外貨準備として持っていたドルを売ったことや、ユーロや円などドル以外の外貨建て資産のドルでの換算額が下がったことなどが影響しました。
これについて韓国銀行は、「通貨危機を心配する必要はない」と話しています。
韓国の外貨準備高は8月末の時点では、4364億ドルで世界8位でした。
中国が3兆549億ドルで1位、日本が1兆2921億ドルで2位、スイスが9491億ドルで3位、続いてロシア、インド、台湾、サウジアラビアの順となっています。