北韓の平安北道(ピョンアンブクト)東倉里(トンチャンリ)で、新たな建造物が建設されている動きが捉えられたと、アメリカのメディアが報じました。
アメリカの政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」は14日、民間の衛星が撮影した写真を公開し、既存のエンジン試験台の南東200メートルの地点に新たな建造物が建設されていると明らかにしました。
この建造物は、長さが30メートルのコンクリートの土台に正方形の穴が10個あり、観測施設か新しいエンジン試験台ではないかという分析が出ています。
これに先立って、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は3月、東倉里の衛星発射場の再建と拡大を指示していて、韓米の情報当局は北韓が偵察衛星だと主張している長距離ロケットを発射する可能性に注目しています。
衛星写真には、エンジン試験場と発射場周辺を覆っている黄色い物体も映っていて、ボイス・オブ・アメリカは、分析家の言葉を引用し、「トウモロコシとみられる穀物を干しているものと推定される」と付け足しました。
一方、北韓は今月9日以降、軍事挑発は行っていませんが、北韓の挑発が再開する可能性があるとして、統一部は15日、関連動向を注視していると明らかにしました。