新型コロナの影響で、飲食店などでは非対面で注文や決済ができる「無人注文支払い機(セルフオーダーシステム)」が多く導入されていますが、利用者の半数近くが不便を感じていることがわかりました。
韓国消費者院が、無人注文支払い機を利用したことのある消費者500人を対象にアンケート調査を行って、結果を発表しました。
それによりますと、操作が面倒だったり、間違って注文したりするなど、不便を感じたと答えた人が全体の47%に上りました。
理由としては複数回答で、「注文に時間がかかり、後ろに並んでいる人を待たせるのが気になる」が53%でもっとも多く、続いて「操作が難しい」、「端末にエラーが発生した」などの順でした。
なかでも60代以上の高齢者の場合は、「操作が難しい」が53%で、「文字のサイズが小さすぎる」が20%を超えました。
また、端末のほとんどは、点字や音声案内を提供しておらず、車いすとは高さが合わないなど、障がい者にとって使いにくくなっていました。
韓国消費者院は、高齢者などデジタル機器の扱いに慣れない「デジタル弱者」や障がい者に配慮する必要があるとして、関係省庁には端末の設計の標準化を提案したほか、メーカーにも改善を勧告しました。