統計局が2日発表した11月のCPI=消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べて5.0%上昇し、伸び率は4月以来の低さとなりました。
農畜水産物と石油類の上昇の勢いが鈍化したことが主な要因です。
品目別にみますと、農畜水産物の上昇率は0.3%と、前月の5.2%に比べて大きく縮小しました。このうち農産物は2.0%下落し、5月以降初めてのマイナスとなりました。
工業製品は5.9%上昇しましたが、前月の6.3%に比べると鈍化しました。石油類の上昇率は、前月の10.7%から5.6%に下がっています。
一方で、電気・水道・ガスの上昇率は前月と同じ23.1%で、高い水準が続いています。
民間サービスの上昇率は6.2%で、前月の6.4%を若干下回りました。
消費者物価指数の上昇率は、7月に24年ぶりの高い水準である6.3%を記録しましが、その後はエネルギー価格の高騰が鈍化していることや景気の減速を背景に、消費者物価指数の上昇の勢いは衰えています。しかし、5月から5%を超える上昇率が続いていることから、当局は今後の推移を注意深く見守ることにしています。