IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は13日から4日間の日程で韓国を訪れ、北韓の核開発や日本の福島第一原子力発電所の汚染処理水問題などについて、政府関係者と協議を行います。
IAEA事務局長による韓国訪問は2017年以降5年ぶりで、グロッシ事務局長の訪問は今回が初めてです。
グロッシ事務局長は訪問期間中、韓国政府の高官らと面談し、韓国の原子力関連の研究所を訪れる方向で調整を行っているということです。
グロッシ事務局長はまず14日に慶尚北道(キョンサンブクト)蔚珍(ウルチン)郡にある新ハヌル原発1号機の竣工式に出席します。
また、北韓が核開発能力を高度化し、挑発の度合いを強めていることから、韓国政府の関係者と北韓の核問題をめぐる協議を行う予定です。
今回の訪問の目的には、日本の東京電力福島第1原発の汚染処理水の海洋放出計画に関する韓国の国内世論の把握も含まれているとされています。
IAEAは、福島第1原発の汚染処理水の安全性を検証するため、先月、調査団を派遣し現地調査を行っていて、3か月以内に報告書をまとめる計画です。
★2022年12月13日修正