アメリカの国防予算の大枠を決める国防権限法案(NDAA)に、韓国に駐留するアメリカ軍を現在の2万8500人規模で維持することが明記されました。また、アメリカのあらゆる防御能力を動員し、韓国に対して拡張抑止力を提供するという内容も盛り込まれました。
アメリカ議会が6日に発表した法案は、アメリカがインド太平洋地域における中国との戦略的競争で優位に立つために、アメリカ国防長官が韓国や日本などの同盟国と関係強化のための努力を続けなくてはならないと強調しています。
こうした状況のなか、韓国との関係においては、韓米同盟を強化しつつ、韓国駐留アメリカ軍を現在配置されているおよそ2万8500人の水準で維持し、相互防衛条約に沿って、アメリカのあらゆる防御能力を駆使することで韓国に拡張抑止力を提供するという内容が盛り込まれました。
アメリカ議会は、バイデン政権が韓国駐留アメリカ軍の運営予算として要請した6775万6000ドルを満額、法案に反映しました。
一方、日本に関しては、最先端軍事力の開発などで協力を強化し、あらゆる領域で相互運用や情報共有の改善を図るとしたほか、中国の脅威にさらされている台湾については、アメリカ製兵器の購入にむけて、5年間で100億ドルを融資するなど、軍事支援を強化する内容が追加されました。