株を売買する際の価格が、これまでよりも小刻みに注文できるようになるとともに、国内の各取引市場での刻み幅が統一されました。
「呼値」と呼ばれる株式を注文する際の価格の刻み幅は、これまで、韓国総合株価指数とKOSDAQ指数、KONEX指数でそれぞれ単位が異なりましたが、25日から単位が統一され、一部の価格区間の幅が縮小されました。
株価が1000ウォンから2000ウォン未満の銘柄は、5ウォン単位から1ウォン単位に、1万ウォンから2万ウォン未満は50ウォン単位から10ウォン単位に、10万ウォンから20万ウォン未満は500ウォン単位から100ウォン単位に縮小されました。
2000ウォンから5000ウォン未満の銘柄は、従来通り5ウォン、2万ウォンから5万ウォン未満は50ウォン、20万ウォンから50万ウォン未満は500ウォン、50万ウォン以上は1000ウォンとなります。
取引所が呼値の単位を調整した背景として、海外の取引所に比べて韓国の株価に対する呼値の単位の幅が広い点などが挙げられます。
韓国市場の株価に対する呼値の単位の割合は、0.1%から0.5%の水準ですが、アメリカは平均0.09%、日本は平均0.01%から0.05%水準となっています。
単位の変更とそれにともなう市場間での単位統一について、韓国取引所は、制度を単純化することで取引コストを下げる効果が期待できると説明しています。
一方、個人投資家の間では、取引コストの削減は名目上の理由で、取引量の拡大によって手数料の収入を増やす狙いだとする指摘も出ています。