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政治

NATO事務総長 韓国と協力強化 グローバル脅威に対応

Write: 2023-01-30 10:00:10Update: 2023-01-30 10:05:31

NATO事務総長 韓国と協力強化 グローバル脅威に対応

Photo : YONHAP News

NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は、中国を含むグローバルな脅威に対応するため、韓国との協力を強化すると明らかにしました。 
 
6年ぶりに来韓するストルテンベルグ氏は、出発前日の27日(現地時間)、ベルギー・ブリュッセルのNATO本部にあるメディアセンターで聯合ニュースと単独インタビューを行いました。
 
ストルテンベルグ氏は、「安全保障をめぐる懸案が、各地域に影響を与え合う傾向が強くなっている。インド・太平洋地域で起きることは、ヨーロッパとNATOにとっても重要であり、その逆も同じだ」と述べました。
 
そして、「韓国とNATOの協力を強化するべきだと強く信じており、これが韓国訪問の最も重要なメッセージだ」と述べ、韓国との協力強化を目指す分野としては、サイバー脅威、軍備管理、技術分野を挙げました。
 
また、徐々に高まっている中国の脅威について、「中国は近代的な軍事力の増強に膨大な投資を行っている。NATOの全加盟国の領土に届く長距離ミサイルと核の能力も急速かつ著しく発展させている」と評価しました。
 
ウクライナ戦争が続いているなか、NATOのトップが韓国と日本を相次いで訪問するのは、中国を意識した動きだとする分析が出ており、中国もNATOの動きを強く警戒しています。
 
これと関連し、ストルテンベルグ氏は、「われわれは、中国による挑戦を含め、グローバルな脅威と朝鮮に対応する必要がある」と強調しました。
 
北韓については、「ウクライナ戦争で重要な部分を占めているロシアの民間軍事会社ワグネルが、北韓から弾薬とミサイルの供給を受けた。そのため、北韓はインド太平洋地域だけでなく、グローバルな安全保障における脅威でもある」と指摘しました。
 
また、去年に続き、ことしもNATO首脳会談に韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を招待する意向を初めて明らかにしました。
 
去年スペインのマドリードで開かれたNATO首脳会談に尹大統領が韓国の大統領としては初めて出席したことについて、ストルテンベルグ氏は「歴史的イベント」だと評価し、「ことし7月のNATO首脳会談でも、尹大統領を迎えることを期待している」と強調しました。
 
そのうえで、「われわれは国も異なるし、地理的にも離れているが、『価値』においては非常に緊密な関係だ。民主的自由をはじめ、共同の脅威と挑戦に直面しているという点で、そうだ」と述べました。
 
また、北韓の核による脅威が高まっていることを受け、韓国の一部で、NATO加盟国がアメリカの核を共同運用する、いわゆる「NATO式核共有」を韓国に導入する案が浮上していることについて、「核兵器を確保する計画はないというのが、尹政権の明確なメッセージだった」と強調しました。
 
そのうえで、「アメリカの拡大抑止がここ数年間機能しており、追加の核拡散がなくても抑止力を確保できるため、拡大抑止がこの問題の解決策になると考える」と述べました。
 
2014年にNATO事務総長に就任したストルテンベルグ氏は、ウクライナ戦争の影響で任期が1年延長され、ことし9月までNATOのトップを務める予定です。ストルテンベルグ氏の来韓は、2017年以来6年ぶりで、NATO事務総長としては3人目となります。

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