北韓は、朝鮮人民軍創設75周年を迎える8日の夜、軍事パレードを開催するとみられます。軍事パレードで公開される新兵器と、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の対外メッセージに注目が集まっています。 
 
統一部によりますと、金正恩政権発足後、軍事パレードは合わせて12回開催され、金委員長は11回出席し、5回演説しています。
 
2018年の建国70周年に合わせた軍事パレードまでは、ほとんどが午前中に開かれていましたが、労働党創設75周年を迎えた2020年からは4回連続で夜、または深夜に開催されています。韓国の情報当局は、今回も夜間に開催される可能性が高いとみています。
 
海外の衛星画像会社などによりますと、軍事パレードが開催される平壌の金日成（キム・イルソン）広場には、「75」と「2・8」などの数字が確認されたということです。
 
最も注目されるのは、北韓の新兵器です。
 
これまで北韓は、軍事パレードで独自に実験した新兵器を披露してきました。
 
およそ2万人の兵士が参加した去年のパレードでは、新型の大陸間弾道ミサイル「火星17」をはじめ、極超音速ミサイル「火星８」などを公開しました。
 
おととしは、新型の潜水艦発射弾道ミサイル「北極星５」と、北韓版「イスカンデル」と呼ばれる「KN23」の改良型を公開しました。
 
今回の軍事パレードでは、固体燃料エンジンを装着したICBMなど、新型の戦略兵器が登場する可能性があるとみられています。
 
アメリカの軍事専門家からは、核弾頭を搭載できる超大型ロケット砲とステルス無人機などを公開するとの見通しも出ています。