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社会

釜山の新空港 万博誘致に向け開港を5年前倒し

Write: 2023-03-15 10:30:48Update: 2023-03-15 10:38:29

釜山の新空港 万博誘致に向け開港を5年前倒し

Photo : KBS News

2035年開港予定だった釜山の加德島(カドクト)新空港は、2030年の釜山万博に合わせて、開港を2029年12月に前倒しすることになりました。建設期間を短縮するため建設方法も変更され、当初の計画だった「100%海上配置」ではなくなりました。 
 
国土交通部は14日、加德島新空港基本計画の中間報告会を開き、年末までに基本計画を策定・告示して、来年末にも着工し、2029年12月の開港を目標に事業を推進する計画だと明らかにしました。
 
当初、行われたフィージビリティスタディー(実行可能性調査)では、工事期間は9年8か月で、2035年6月に開港する計画が示されましたが、この度、発表された計画では、開港の目標を2029年12月としています。工事期間は4年8か月となり、開港時期が5年6か月、前倒しされるかたちです。
 
加德島新空港は当初、将来の拡張性などを考慮して、埋め立て工法で空港の100%を海上に配置する計画でしたが、工事費用を抑えつつ建設期間を短縮するため、陸地と海上をまたぐかたちで建設することになりました。
 
また、建設期間の短縮に必要な民間企業への大規模な発注や、効率的な設備や新工法の採用を可能にするため、新空港建設のための特別法の改正を年内にも行う方針です。
 
総事業費は、フィージビリティスタディーで算出された13兆7600億ウォンと同程度となる見通しだということです。
 
国土交通部は現在、変更となった事業対象地域で動植物などの環境調査を行っていて、その結果に基づいて、環境に与える影響を最小限に抑える方策を講じる計画です。
 
オリンピックやワールドカップとともに、3大メガイベントとされる万博を誘致するには、会場へのアクセス性が極めて重要な要素となるため、加德島新空港の開港が前出しされたことで、2030年釜山万博を誘致しようとしている政府と釜山市の取り組みには追い風が吹く見通しです。
 
一方、一部の専門家からは、今回発表された計画の現実性に対する疑問の声や、無理に工期を短縮しようとして安全性に問題が生じるのではないかという懸念も出ています。

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