日本との関係改善に向けた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の取り組みが注目される中、政府の文書などで、韓国、日本、中国を併記する場合の順番が、従来の「韓中日」から「韓日中」に変わったことがわかりました。
政府はこれまで、韓国、日本、中国の3か国をまとめて文書に記載する際、「韓中日」の順番を基本としていました。
匿名の元アメリカ駐在大使によりますと、3か国の表記の順番にルールはないものの、国と国の関係や影響力などを考慮して慣例として、「韓中日」の表記が定着していたということです。
ところが、尹政権が誕生して数か月経った頃から、外交部の業務報告書や文化体育観光部の報道資料など政府機関の文書で、中国よりも日本を前にした「韓日中」の表記が使われているということです。
これについて外交部は、政府の外交政策や最近の国際情勢などを総合的に考慮したものだと明らかにしました。
一方、日本政府は3か国を表記する際、現在も従来どおり「日中韓」の順番を維持しています。
韓国政府の方針に対して、野党からは「歴史問題や国民感情といった側面から、日本を先に表記することに違和感を感じる国民がいる」という指摘も出ています。