イタリアを代表する児童文学賞、イタリア・アンデルセン賞の最優秀絵本賞を受賞したペク・ヒナさんの「あめだま」が、この賞の「ことしの本」にも選ばれました。
イタリア・アンデルセン賞は、1982年の創設以降、毎年イタリアで出版される優れた絵本や子どもの本を表彰して、いまではこの分野でイタリアを代表する賞となっており、「あめだま」は、先月中旬、最優秀絵本賞に選ばれていました。
現地時間の先月27日、ジェノバで授賞式が開かれ、「あめだま」は、各部門の最優秀作のなかから審査委員団が投票で選ぶ「ことしの本」にも選ばれました。
この本は、韓国で2017年に出版されています。
「あめだま」は、独りぼっちの少年、ドンドンが駄菓子屋さんで見つけた6つの不思議なあめだまをめぐる物語で、このあめだまは、口に入れた途端、他者の心の声が耳に飛び込んできます。
ペクさんは、2020年に韓国人作家としては初めて、スウェーデン政府が贈る世界的権威のアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞したのに続いて、去年は「お月さんのシャーベット」でアメリカのボストングローブ・ホーンブック賞(BostonGlobe-Horn Book Award)絵本部門で名誉賞(HonorBooks)を受賞しています。
ソウル南部にある総合芸術センター「芸術の殿堂」では、ペクさんの絵本の展示会が、ことし10月までの予定で開かれています。