先月、5月の消費者物価指数は3.3%の上昇で、19か月ぶりの低さとなりました。
統計庁が2日、発表した消費者物価動向によりますと、5月の消費者物価指数は、去年5月に比べて3.3%の上昇にとどまりました。
上昇率は2021年10月の3.2%以来、19か月ぶりの低さでした。
石油類の価格が下落を続けていることが、物価上昇の鈍化につながっているのと、去年上半期に物価が大幅に上昇した反動もあります。
物価上昇率は、去年2月の3.7%から急激に上昇して、去年7月には6.3%とピークになったあと、去年10月からは上昇率が緩やかとなり、ことし4月には3.7%となっていました。
なかでも石油類の価格は、去年の同じ期間に比べて18.0%も下がり、2020年5月以来、3年ぶりの大きな下落幅となっています。
一方、韓国銀行は、ことしの物価動向の見通しについて、「物価上昇の鈍化は続いて、ことし半ばには2%台まで下がる可能性があるが、その後再び上昇に転じて、年末ごろには3%前後になるだろう」とする見方を、2日、示しています。