韓国の新しい安全保障戦略が発表された翌日となる8日、与党「国民の力」の代表は日本大使と、最大野党「共に民主党」の代表は中国大使とそれぞれソウルで面会する予定で、二国間の協力強化とともに、日本の汚染処理水の海洋放出について話し合われるものとみられます。
「国民の力」の金起ヒョン(キム・ギヒョン)代表は8日午後3時に国会で相星大使と会い、韓国政府の韓日米3か国の協力強化の基調をあらためて伝え、経済や安全保障での両国の連携を呼びかけるものとみられます。
また、福島原発の汚染処理水の海洋放出についても話し合われる見通しです。
一方、「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、8日午後6時にソウルの中国大使公邸でケイ海明大使と面会し、汚染処理水の海洋放出の阻止に向けて、韓国と中国が共同で対策を取る案を議論する方針だということです。
また、北韓の核問題の解決を通じた韓半島の平和の定着に向けて、中国が役割を果たすよう呼びかけるものとみられます。
さらに、韓国から中国への輸出が減少している問題の解決に向けて特使を派遣する案などにも言及する可能性があるとみられます。
その他、▲韓中間の経済協力 ▲ 歴史をめぐる不要な論争が起きないようにするための努力 ▲ 韓中間の外交強化 ▲ 中国や韓国に対する負の感情を解消するための共同事業の推進などが議題にのぼるとみられます。
8日の2つの面会は、いずれも大使館側からの要請で行われるということです。