韓国で現在発行されている紙幣のうち、一番額面の大きいものは、日本の5千円札に相当する5万ウォン札ですが、この5万ウォン札の流通総額が全体に占める割合が90%に迫ることがわかりました。
韓国銀行が25日にまとめたところによりますと、先月末の時点で5万ウォン札の発行残高は155兆7000億ウォンでした。
1万ウォン、5千ウォン、1千ウォンの紙幣を含めた全体の発行残高の中で、5万ウォン札が占める割合は88.1%で、これまでで最も高くなっています。
5万ウォン札は2009年6月に初めて発行されました。
当時の全体の発行残高に占める割合は7.7%に過ぎませんでしたが、その後、経済規模の拡大や物価の上昇などの影響で需要が増え、2011年に50%、2017年には80%を超えました。
一方、1万ウォン札の発行残高は先月の時点で15兆6000億ウォンで、全体の8.8%と、これまでで最も低くなりました。
5千ウォン札と1千ウォン札の流通量は、ともに1%未満です。