世界主要国の国債の動向を表す指数の一つ、WGBI=世界国債インデックスへの韓国国債の組み入れが、再び見送られました。
WGBIを算出する評価機関・FTSEラッセルは28日、韓国の国債について、今後組み入れる可能性があるとして、ウォッチリストに保留すると発表しました。
韓国は去年9月にウォッチリスト入りしましたが、ことし3月の見直しで採用が見送られ、今回の見直しでの採用されるかに注目が集まっていましたが、結局、採用は決まりませんでした。
FTSEラッセルは、ウォッチリスト入りした国について最低6か月検討を行ったうえで、実際に組み入れるかどうかを決めていますが、ウォッチリスト入りした時点から最終的に組み入れられるまでには通常2年ほどかかることから、来年9月に韓国の組み入れが決定する可能性が高いものとみられています。
FTSEラッセルは、今回の見送りについて、「韓国政府は金融市場へのアクセスを改善するためにいくつかの措置を発表しているが、その履行状況と効果を引き続き確認する必要がある」としています。
WGBIは、アメリカ、イギリス、日本など23か国の国債が組み入れられている世界最大の債権指数です。
名目GDP=国内総生産の規模が世界10位内に入る国のうち、WGBIに組み入れられていないのは韓国とインドだけです。
WGBIに組み入れられると、韓国の国債市場に海外からの投資が増え、韓国の国債の信頼度が上がるという効果が期待されます。