きょうは日本のお盆に当たる韓国の秋夕(チュソク)です。韓国は、全国的におおむね晴れの穏やかな天気に恵まれ、各地の墓地では、家族連れが先祖の墓参りをする姿が見られました。
秋夕で実家に集まった家族は朝、コメや果物などを祭壇に供えて先祖に感謝する「チャレ」を行ったあと、車で墓のある墓地へ向かいました。
新型コロナウイルスの感染症等級がインフルエンザと同じ4級に引き下げられてから初めての秋夕で、全国の墓地の周辺はお墓参りの車で渋滞しました。
また、景福宮(キョンボックン)や徳寿宮(トクスグン)などの王宮では、韓国伝統の遊びを楽しむ人々で賑わっていました。
文化財庁は、秋夕連休の今月28日から来月3日まで、景福宮などソウル市内の4つの宮殿や朝鮮王朝歴代国王の陵墓などを無料で開放しています。
全国の高速道路は、29日午前から帰省ラッシュと帰京ラッシュが始まり、下り線、上り線いずれも混雑しています。
29日は、首都圏から地方へ48万台、地方から首都圏へも48万台が移動するものと予想されていて、全国の高速道路を利用する車両は、627万台に達する見通しです。
韓国道路公社によりますと、正午にソウルを出発する場合、釜山まで8時間40分、反対に釜山からソウルまでは8時間20分と予想され、いずれも普段の倍以上の時間がかかる見通しです。
韓国では、秋夕の夜に満月を眺めて願い事をする風習がありますが、29日夜は、雲が広がりやすくなるものの、雲の間から満月がみられるものとみられます。
韓国天文研究院によりますと、ソウルの29日の月の出の時刻は午後6時23分です。