外交部は、北韓の軍事偵察衛星の打ち上げ計画は、国連安全保障理事会の決議に反する違法行為だとして、直ちに撤回するよう強く求めました。
外交部の報道官は30日、定例の会見で、「高度化した北韓の核とミサイルの脅威に対応するためのわれわれの正当な合同軍事演習など韓米連合防衛態勢の維持を、偵察衛星打ち上げの口実にするのは言語道断だ」として、北韓を非難しました。
また、「緊密な韓日米協力をもとに、北韓の違法な挑発に断固として対応していく」と強調しました。
一方、IMO=国際海事機関の関係者によりますと、北韓は30日(現地時間)、イギリス・ロンドンのIMO本部の海事安全局の担当者にEメールを送り、偵察衛星を打ち上げる計画を通告しました。
打ち上げの日程は、すでに日本に通告したものと同じく、韓国時間の5月31日午前0時から6月11日午前0時までとなっています。
また、衛星の一部が落下すると予想される地点として、韓半島西の海、西海(ソヘ)上の2か所とフィリピンの東側の海上1か所、合わせて3か所の座標が示されました。
北韓がIMOに衛星の打ち上げを通告したのは、2016年以来、初めてです。
衛星を打ち上げる際にIMOに通告する義務はありませんが、北韓がIMOに通告をしたのには、正当性を確保するねらいがあるのではないかという見方が出ています。