アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備決定に反発している中国が、このほど、韓半島と日本全域を監視できるレーダーを新たに配備したことがわかりました。
複数の中国メディアが13日に報じました。
それによりますと、中国は今年1月、内モンゴルに超地平線(OTH)レーダーを新たに設置したということです。
新たに配備されたレーダーは、探知半径3000キロで、「サード」のレーダーの3~4倍に上り、韓国と日本の全域を監視できます。
一般のレーダーでは探知が困難なステルス機の探知も可能だということです。
中国が超地平線レーダーを配備したのは今回が2基目で、最初に湖北・河南・安徽の3省の境界が交わる地点に設置されたレーダーと、今回新たに配備されたレーダーを偵察衛星網と共に運用すれば、西太平洋の全ての地域を監視できます。
中国はこのほど、初のステルス戦闘機「殲20」を実戦配備しており、「サード」の韓国配備決定への対抗措置との見方が出ています。