文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、韓国経済について「予想より早く回復している」という見解を示し、景気回復に向けて各部処や国会の協力を呼び掛けました。 
文大統領は1日、大統領府青瓦台で閣議を開き、このなかで「ことし7月から9月期の経済成長率は、10月に発表された速報値を0.2ポイント上回り、暫定で2.1％となった。韓国経済は予想より早く回復している」とコメントしました。
文大統領は、「経済面での効果的な対応が、景気回復の推進力となっている。韓国経済は、来年上半期には新型コロナの衝撃を乗り越え、正常な軌道に乗れるだろう」として、期待を示しました。
なかでも韓国株式市場の総合株価指数が初めて2600の大台を超えたことについて、「韓国経済の現在と未来について、外国人投資家の見方はいつにも増して前向きだ」と話しました。
また、「厳しいなかでも、個人投資家が株式市場を支える力となっている」と評価しました。
文大統領は、各部処に対して「このような前向きな流れが確実な景気回復につながるよう力を結集してほしい」と訴えました。
また国会に対しては、法律で定められた策定期限が2日に迫っている来年度予算案について、新型コロナウイルス感染症の十分な量のワクチンを確保することや、被害を受けた人々への支援のためにも期限内での成立が必要だと訴え、またカーボンニュートラルに向けた積極的な投資など、追加の予算についても、協力を呼び掛けました。