秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官が、尹錫悦(ユン・ソギョル)検事総長に職務停止を命じたことに対し、ソウル行政裁判所は、職務停止命令の効力を一時停止する決定を下しました。
秋長官は、先月24日、 報道機関の代表との不適切な接触など6つの理由を挙げ、尹総長の懲戒を請求し、職務執行停止を命じました。これに反発した尹総長は、25日に、職務停止命令の効力を停止するよう、ソウル行政裁判所に申し立て、26日には、職務停止処分の取り消しを求める訴訟を起こしました。
ソウル行政裁判所は1日、尹総長に対する職務停止命令が、検察の政治的中立性と独立性を侵害するなどとして、職務停止命令の効力を、この判決が下されてから30日まで停止することを決めました。
尹総長は、裁判所の決定が出てからおよそ40分後の午後5時すぎに、大検察庁に出勤しました。 庁舎の前で尹総長は、記者団に対し、「速やかに決定を下した裁判官に感謝する。憲法の精神と法治主義を守るため最善を尽くす」と述べました。
一方、 尹総長に対する懲戒委員会が、当初2日午後4時に行われる予定でしたが、 法務部は尹総長の要請を受け、4日に延期することを決めました。法務部は、懲戒委員会で、尹総長を巡る疑惑の真相を調べ、法律に従って処分を検討するとしています。