大衆文化や芸術分野で優秀な功績を収めたアーティストを対象に、兵役の延期を可能にすることなどを盛り込んだ兵役法の改正案が1日、国会の本会議で可決されました。
今後、政府が詳しい規定を定め、公布することになります。
法律が施行されれば、文化勲章・褒章を受章したアーティストのうち、文化体育観光部長官の推薦を受ければ、30歳まで軍への入隊を延期することができます。
今回の改正を巡っては、世界の韓流ブームをけん引しているボーイズグループ、BTS(防弾少年団)の兵役について注目が集まっていましたが、BTSが、2018年に「花冠文化勲章」を受章していることから、兵役延期の対象になる可能性は大きいとみられます。
現行の法律では、原則28歳までに軍に入隊することになっていて、BTSの最年長メンバー、ジン(JIN)の28歳の誕生日が迫る中で、法の改正を求める声が出ていました。JINは、28歳で兵役の義務を果たす考えを明らかにしていますが、今回法案が成立したことによって、30歳までさらに2年間、グループの活動を続けられることになります。