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政治

国産ロケット「ヌリ号」高度700キロ飛行も 軌道投入には失敗

Write: 2021-10-21 19:24:59Update: 2021-10-22 13:40:03

国産ロケット「ヌリ号」高度700キロ飛行も 軌道投入には失敗

Photo : YONHAP News

韓国の独自技術で開発したロケット「ヌリ号」は、21日午後5時に打ち上げられ、高度700キロまで飛行しましたが、ロケットに搭載されていたダミー衛星の目標の軌道への投入は失敗したことがわかりました。
「ヌリ号」は、韓国がおよそ12年をかけて独自技術で 開発した初の宇宙発射体で、長さは47.2メートル、重量は200トンです。 
3段式の液体ロケットの「ヌリ号」は、3段エンジンで700キロ上空まで飛行した後、ダミー衛星を目標の軌道に乗せれば、打ち上げ成功となります。
21日午後5時に一段目に点火されて上昇を始めたロケットは、2分後に、高度59キロで1段目を分離しました。
4分後にはヌリ号の先端部で衛星を守る円錐カバーのフェアリングが分離され、2段エンジンの停止と3段エンジンの点火が確認されました。
その後、午後5時8分には飛行高度600キロに達しました。
12分後に3段目エンジンが停止し、15分後にはダミー衛星が正常に分離されました。
ただ、衛星の分離までは正常に行われたものの、その後のデータの分析で予定していた軌道に乗せることに失敗したことが分かりました。 
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、21日、打ち上げが行われた南部の全羅南道・高興(コフン)の羅老(ナロ)宇宙センターで打ち上げを見守りました。結果報告を受けた後の国民向けのメッセージの中で、「残念ながら、目標を完璧に実現することはできなかった」と述べた上で、「発射体を高度700キロまで飛行させたこと自体は、素晴らしいことだ。衛星を軌道に乗せることが課題になるが、足りない点を補えば、来年5月に行われる2回目の打ち上げでは完璧に成功すると信じている」と強調しました。
衛星の軌道への投入が成功した場合、韓国は世界7番目に実用衛星を打ち上げることのできる国となります。

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