韓国軍の合同参謀本部は、北韓が31日朝、韓半島南方に向けて人工衛星と称する発射体を打ち上げたと発表しました。
合同参謀本部によりますと、発射体は、6時29分に北韓北西部の東倉里(トンチャンリ)付近から打ち上げられたとのことです。
北韓による衛星の打ち上げは、2016年2月7日に地球観測衛星「光明星(クァンミョンソン)4号」を打ち上げて以来、およそ7年ぶりです。
北韓は、「人工衛星」の打ち上げについて、IMO=国際海事機関で調整国としての役割を務める日本に31日午前0時から6月11日午前0時までと通告していて、今回の打ち上げは、予告期間に入って数時間後のことです。
北韓の李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央軍事委員会副委員長は30日、「アメリカなどの軍事行動をリアルタイムで追跡、監視し、共和国の軍事的準備態勢を強化するうえで不可欠だ」として、開発を進めてきた軍事偵察衛星1号機を6月に打ち上げる方針を明らかにしていました。
ミサイルの発射を受け、韓国政府は、NSC=国家安全保障会議を開き、対応を協議しています。