新型コロナウイルスの１日の新たな感染者が2日連続で７万人を上回ったほか、重症患者数も増え続けており、冬の再流行が予想よりも深刻である可能性が指摘されています。 
 
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナの感染者は23日午前0時までに新たに7万324人が確認されました。
 
曜日別の感染者数は、通常、水曜日がもっとも多くなりますが、23日は、前日に比べて2500人以上減少しました。これについて、新型コロナの感染症状が確認されても検査を受けない「隠れた感染者」が増えているとの見方も出ています。
 
重症患者数は16人増えて477人、亡くなった人は8人増えて53人でした。
 
ただ、去年の夏に新型コロナが再流行した際は、死者数が今と同程度だった時期の新規感染者数が10万人を超えていて、今回の感染拡大では「隠れた感染者」が増えているのではないかとの懸念につながっています。
 
そのため、政府も再流行に対する警戒を高める必要があるとし、ワクチン接種の重要性を強調しています。
 
政府は、21日から4週間を「ワクチン集中接種期間」に定め、接種率の向上に取り組んでいます。特に、重症患者の91％、亡くなった人の94％が60歳以上であることを踏まえ、60歳以上の接種率を高める必要があります。
 
韓悳洙（ハン・ドクス）国務総理は、改良型ワクチンは異常反応の申告率が従来型ワクチンの10分の１で、そのほとんどが頭痛と筋肉痛だったとして、積極的なワクチン接種を呼びかけました。