野党が求めている梨泰院(イテウォン)転倒事故の真相究明に向けた国政に対する調査と関連して、与党が議員総会を開き、予算の成立後に国政調査を実施する方針を決めました。
韓国の予算案は、1月1日の新年度の開始を前に、通常12月の頭に可決成立します。
事故の真相究明について、与党はこれまで、警察の捜査結果を待ち、結果が不十分である場合に国政調査を行うと主張していましたが、今回その方針を撤回し、国政調査への速やかな参加を決めたことになります。
与党「国民の力」は23日午前、議員総会を開き、朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表が事前に最大野党「共に民主党」の了承を取り付けた「予算成立後の国政調査実施案」を、党の方針として採択しました。
朱院内代表は議員総会後の記者会見で、国政調査に関する与野党間の交渉に関して、与党議員から野党に譲歩しすぎないようにとの声があったことを明らかにしました。
また、従来の方針通り、特別捜査本部の捜査結果を確認してから国政調査を行うべきだとする意見もあったということです。
朱院内代表は、多数の議席を占める共に民主党が、国政調査の実施計画を明日24日に一方的に議決するという見通しを踏まえ、与党も計画を変更せざるを得なかったと説明しました。
大統領室を調査に含めるかなど、国政調査の対象と期間などについては、与野党間の合意後に発表すると明らかにしました。