全国主要都市の市長と9つある道の知事などを決める統一地方選挙と国会議員の補欠選挙が来月1日に行われるのを前に、12日と13日に、立候補の届け出が行われています。 
今回の選挙は、新政権が発足してわずか21日で行われることから、政権運営の今後の行方を占う試金石になるとみられます。
与党「国民の力」は、選挙に勝利し、発足まもない尹錫悦政権のための推進力を最大限確保したい考えです。
これに対して、最大野党「共に民主党」は、先の大統領選で敗北した雪辱を果たし、巨大野党の存在感を示したいとけん制しています。
地方選挙と国会議員補欠選挙の立候補の届け出は、12日と13日の午前9時から午後6時まで、管轄する選挙管理委員会で受け付けます。
「総選挙の縮小版」とされる今回の国会議員の補欠選挙には、先の大統領選挙の候補者など与野党の有力者が一斉に立候補の届け出を行いました。
このうち大統領選で「共に民主党」候補だった李在明（イ・ジェミョン）前京畿道（キョンギド）知事は、首都圏の選挙区、仁川（インチョン）市桂陽（ケヤン）区乙から出馬しました。
大統領選で「国民の党」候補として出馬したものの、選挙日の直前に尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領と候補を一本化した安哲秀（アン・チョルス）氏は、首都圏の京畿道城南（ソンナム）市盆唐（プンダン）区甲から出馬しました。
ソウル市長と京畿道知事の選挙も政界の注目を集めています。
ソウル市長選には、現職の呉世勲（オ・セフン）ソウル市長と、その対抗馬として「共に民主党」の宋永吉（ソン・ヨンギル）前代表が立候補の届け出をしました。
京畿道知事選には「国民の力」の金恩慧（キム・ウネ）氏と「共に民主党」の金東ヨン（キム・ドンヨン）氏が立候補しました。
13日までの立候補届け出が終われば、各候補は19日から31日まで、公式な選挙運動を繰り広げます。
今月27日と28日の2日間行われる期日前投票と、来月1日に行われる当日の投票は、いずれも午前6時から午後6時まで行われます。