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中国全人代の栗委員長「適切な処理を」サードめぐり

Write: 2022-09-19 13:37:56

Thumbnail : YONHAP News

中国共産党序列3位の栗戦書(りつ・せんしょ)全国人民代表大会常務委員長が16日に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を表敬訪問した際に、韓国に配備されているアメリカの迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」について、懸念を表明していたことがわかりました。
大統領室によりますと、栗委員長は尹大統領との面会で、「敏感な問題を適切に処理することは、中韓関係の健全で安定した発展のために極めて重要だ」と述べたということです。
「敏感な問題」とは、韓国へのサードの配備を意味するものと受け止められています。
サードの韓国配備に反対する中国は、韓国が過去にサードの「3不1限」を明言したと主張しています。
「3不1限」とは、韓国の前政権が掲げた方針で、▲THAADの追加配備をしない、▲アメリカのミサイル防衛システムに参加しない、▲韓日米の安全保障協力は軍事同盟に発展しない、という3つの不に加えて、▲配備済みサードの運用を制限する、1つの限を意味します。
これに対し、尹政権は、サードの配備は北韓の核から国民を守るための安全保障の主権に関する事柄であり、韓中間の交渉の対象にはならないとの立場を堅持しています。
尹大統領は栗委員長との面会で、サードについて、「緊密にコミュニケーションし、韓中関係の障害にならないようにしなければならない」と、理解を呼びかけ、栗委員長は「敏感な問題に対する緊密な疎通が必要だ」と応えましたが、 サード基地の「正常化」に向けた手続きが最終段階に入っているとされているうえ、北韓が近く7回目の核実験に踏み切った場合、 韓国国内でサードの追加配備を求める世論が高まる可能性があり、韓中対立の火種は残っています。

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