絵本「夏が来る」などで知られる絵本作家のイ・スジ氏が、児童文学界で「小さなノーベル賞」との呼ばれる国際アンデルセン賞を受賞しました。
国際児童図書評議会（IBBY）は21日（現地時間）、イタリア・ボローニャで開催された国際児童図書展の開幕に合わせて、国際アンデルセン賞の受賞者を発表し、イ・スジ氏がイラストレーター部門で受賞したと明らかにしました。
国際アンデルセン賞は、国際児童図書評議会によって創設された、児童文学の国際的な賞です。賞の名称は、デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンにちなみます。
特定の作品を対象にしたものではなく、作家および画家の全業績を通じた児童文学への貢献が選考基準となっていて、世界中の児童文学の質の向上に、はかり知れない影響を与えることから「小さなノーベル賞」ともいわれます。
イ・スジ氏は、2016年に韓国人としては初めてイラストレーター部門にノミネートされましたが、受賞には届きませんでした。
イ・スジ氏は絵本「夏が来る」で、世界でも最大級の規模を誇るボローニャ国際絵本原画展でボローニャ・ラガッツィ賞のフィクション部門をことし受賞しました。「夏が来る」は、ビバルディの曲「四季」のうち「夏」をモチーフにした作品で、さまざまな技法を駆使して描かれた作品として高い評価を受けています。