韓国では、26日から始まる新型コロナウイルスのワクチン接種に向けて、アストラゼネカ製のワクチンの配送が25日午前9時からスタートしました。
アストラゼネカ製のワクチンは国内での委託生産を行ったSKバイオサイエンスの工場から24日、初めて出荷されました。
25日には保健所や療養施設に配送され、1日冷蔵保管されたあと、26日午前9時から国内初のワクチン接種が始まります。
これに先立ち、韓国駐留アメリカ軍と行動をともにしている韓国軍兵士の「KATUSA(カトゥサ)」らがアメリカ軍が補給したワクチンで、韓国人としては初の接種を受けましたが、韓国政府が全国民を対象に実施するワクチン接種は今回が初めてです。
最初の対象者となるのは、65歳未満の療養施設などの入所者と従事者のうち接種に同意した28万9000人あまりです。
ワクチンは25日から4日間にわたり配送が行われ、第1次接種の合わせておよそ78万5000回分の接種が来月まで終了する計画です。
今のところ配送は滞りなく行われていますが、24日にあらかじめ出発した済州(チェジュ)行きのワクチン輸送車両が出発直後に温度管理の問題でUターンするケースがありました。
防疫当局は新しいワクチンを載せた車両を送り、その車両は無事、済州に到着したということです。