新型コロナウイルスの感染拡大で、ことしに入って2四半期連続でマイナスとなっていた韓国の経済成長率が、7月から9月の第3四半期にはプラスに転じたことがわかりました。
韓国銀行が27日、発表したところによりますと、7月から9月期の実質GDP=国内総生産は前の四半期より1.9%増加したということです。
ことし1月から3月期はマイナス1.3%、4月から6月期はマイナス3.2%となっていました。
経済成長率1.9%は、2010年1月から3月期以来、もっとも大きいものです。
背景には、自動車や半導体など輸出が15.6%、機械類や運送装備など設備投資が6.7%、コンピューターや電子・光学機器など製造業が7.6%それぞれ伸びたことがあります。
また2四半期連続でマイナス成長となったことによる、いわゆるベース効果と、政府の景気テコ入れ策も追い風となりました。
ことしの韓国の経済成長率について、韓国銀行はことし8月にマイナス1.3%という見通しを示していて、これを達成するには10月から12月期の成長率も1%台半ばとなることが必要です。