車載バッテリーの営業秘密侵害に関する紛争を2年以上繰り広げてきたLGエネルギーソリューションとSKイノベーションが11日、和解に合意したことがわかりました。
LGエネルギーソリューションとSKイノベーションは11日、バッテリー紛争の終息合意文を発表し、「SKイノベーションがLGエネルギーソリューションに、現在の価値で総額２兆ウォンを合意された方法に従って支給することにした」と明らかにしました。
また両社は、国内外で進められている紛争を取り下げるほか、今後10年間追加の訴訟を起こさないことで合意しました。
LG側は2019年４月、EV＝電気自動車の車載バッテリーに使われる2次電池技術と関連して、SK側が自社の人員を引き抜き、営業秘密を侵害したとして、アメリカのITC＝国際貿易委員会に調査を申請し、ITCはことし2月10日、LG側の主張を認める最終判断を下しました。
そして、アメリカの関税法第337条の違反を適用し、営業秘密を侵害したSKイノベーションのバッテリーと部品に対する「アメリカ国内への輸入禁止10年」を命じました。
しかし、今回の合意で輸入禁止措置も無効になるため、SKイノベーションは今後もアメリカでの事業を順調に進められるものとみられます。