北韓の住民2人が先月下旬、船に乗って東海を越えて韓国に亡命してきたことが確認されました。
国防部の関係者によりますと、先月26日午前9時頃、東海の江原道(カンウォンド)束草(ソクチョ)から東40キロの海上で北韓住民2人が船に乗っているのを発見しました。
住民2人は韓国への亡命意思を示したことから、関係機関で亡命の動機やルートなどの取り調べを受けているということです。
北韓住民が船に乗って韓国に亡命してくるのは今年に入って5度目で、いずれも今年3月末の哨戒艦「チョナン艦」沈没事件のあとに相次いでいます。
この関係者によりますと、最近、北韓当局が中国などとの国境地域で警戒を強化していることから、北韓を脱出しようとする住民が命がけで船で海を渡って直接韓国入りをはかっているもようだと分析しています。