韓国とEU=ヨーロッパ連合は、6日、FTA=自由貿易協定を締結しました。
韓国とEUは、6日午後、EU理事会本部で、李明博(イ・ミョンバク)大統領、ファンロンパウEU常任議長らが同席した中で、韓国の金宗壎(キム・ジョンフン)通商交渉本部長と、EUのカレル・ドゥ・グヒュト通商担当委員が韓国とEUのFTA締結に正式に署名しました。
これによって、韓国は、アメリカ、日本、中国など、EUとのFTA締結を目指している主要国より先に、EUとのFTA締結を実現しました。
韓国とEUの首脳は、署名式に続き、第5回韓国-EU首脳会談を開き、韓国とEUの関係を戦略的パートナー関係に格上げすることで合意しました。
また、韓国とEUのFTAが、双方に多大な経済的利益をもたらすだけでなく、EUとアジアの関係を発展させる起爆剤になるということで意見が一致しました。
韓国とEUとのFTAは、韓国とEUの議会が批准すれば、EUに加盟している27か国それぞれの批准がなくても、来年7月から暫定発効することになっています。
EUは、韓国にとって第2位の貿易相手である上、世界最大の経済圏であり、韓国とEUのFTA締結は大きな波及効果を呼ぶものとみられています。
韓国とEUとのFTAについて、韓国の10の国策研究機関が共同でまとめた報告書によりますと、今回のFTA締結によって、EUに対する韓国の貿易収支は、今後15年間、年平均3億6000万ドルずつ増えるほか、雇用創出効果は、今後10年間最大25万人が見込まれるとしています。