アフリカ東部のケニア近海で操業していた韓国漁船1隻がソマリアの海賊に乗っ取られたと、外交通商部が17日、発表しました。
外交通商部の関係者は、これまでのケースからみても、政府の直接交渉や連絡は人質の安全に役立たないため、現在、可能なルートを通じて状況を把握しているとしています。
これに先立って、ケニアの港湾都市・モンバサ在住の韓国人によりますと、今月9日、ケニア近海のインド洋で1か月前から操業をしていた韓国の水産会社・クムミ水産所属の漁船「クムミ305号」（241トン）がソマリアの海賊に乗っ取られたということです。
この漁船には船長を含む韓国人2人、中国人2人、ケニア人39人の合わせて43人が乗り組んでいたということです。
現在、海賊からの連絡はないということです。
拉致された漁船が所属しているクムミ水産は、2007年に経営難に陥って釜山（プサン）にある事務所を閉鎖した後、船長出身の代表取締りが直接、拉致された船に乗船してかに漁などの操業を行っていたということです。
外交通商部と国土海洋部は関連情報の収集など対策に乗り出しています。