日本の岸田総理大臣が今月7日から2日間の日程で韓国を訪れ、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領と首脳会談を行う方向で最終調整に入ったと、大統領室が1日、明らかにしました。 
 
尹大統領と岸田総理大臣は3月の首脳会談で、首脳同士が互いに相手国を訪問し合う「シャトル外交」の再開に合意していて、今回の岸田総理大臣の来韓で「シャトル外交」が再開されることになります。
 
来韓の見通しについて、岸田総理大臣も現地時間の1日、訪問先のガーナで記者会見し、5月7日に就任後初めて韓国を訪問し、尹大統領と会談する方向で調整していることを明らかにしたうえで、「首脳間の深い信頼関係を背景として、今後の日韓関係の加速や、激変する国際情勢について腹を割って意見交換を行う良い機会になる」と、期待感を示しました。 

会談では、北韓の核とミサイルの開発に対応するため、韓日米の連携強化を確認するほか、日本が輸出手続きを簡略化できる優遇措置の対象国に韓国を再指定する方針を明らかにしたことを機に、両国の経済協力を強化させることなどついて、意見が交わされる見通しです。 

岸田総理大臣の韓国訪問は就任後初めてで、日本の総理としては、2018年2月に平昌（ピョンチャン）冬季オリンピックの開幕に合わせ安倍元総理大臣が訪問して以来、5年ぶりです。