尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の就任から1年となるなか、KBSの世論調査による尹大統領の支持率は39.1%でした。 
 
KBSが今月6日から8日にかけて、全国18歳以上の男女1000人を対象に調査したところ、尹大統領の国政運営について「うまくやっている」と答えた人は39.1%、「うまくやっていない」と答えた人は55.5%でした。
 
KBSの世論調査でここ1年間の尹大統領の支持率は、最高で54％、最低28％でした。
 
支持する理由のトップは「外交政策」、続いて「北韓に対する対応」でした。支持しない理由も「外交政策」と答えた人が最も多く、続いて「経済など国民生活」でした。
 
直近の大きな外交イベントである韓日首脳会談は、世論調査の期間中に行われたため、会談の結果が今回の調査結果にどう反映されているかは不明です。
 
一方、残りの任期の国政運営については、「うまくできると思う」が46％、「うまくできない」は51.3%で、大きな差はみられませんでした。
 
尹政権の国政運営を分野別に尋ねたところ、国民生活・経済危機への対応は、「うまくやっていない」が62.2%で、「うまくやっている」の33.6%を大きく上回り、今後注力すべき政策としても、「物価の安定」と答えた人が最も多く、続いて「経済成長・雇用創出」となりました。

尹政権の労働改革については、前向きな評価が40.1%、否定的な評価は54.9%でした。
 
北韓の核やミサイルの脅威への対応は、肯定と否定がほぼ同程度となりました。
 
尹大統領が、大統領選挙の時から強調してきた「公正の価値」については、「実現に向かっている」が39.7％、「実現に向かっていない」が55.1%でした。
 
保守と革新で割れている国民の融和については、「うまくやっていない」が63.4％で、「うまくやっている」のおよそ2倍となりました。
 
政党別の支持率は、保守系与党「国民の力」が35.9%、革新系最大野党「共に民主党」が32.0%、野党「正義党」が4.8%。支持する政党がないは24.1％でした。
 
この調査の信頼水準は95％、標本誤差は3.1ポイントです。詳しい内容は、KBSのホームページで確認できます。