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天然記念物「ウスリオオカミキリ」の羽化をカメラで初めて撮影記録

Write: 2021-07-07 14:55:49

Thumbnail : YONHAP News

天然記念物218号で、絶滅危惧種1級に指定されているウスリオオカミキリが、羽化して成虫となり、木に穴をあけて出てくる姿が初めてカメラに収められました。
羽化とは、昆虫が脱皮を通じて幼虫から成虫になる過程で、ウスリオオカミキリは卵から幼虫と蛹の期間を経て3~4年で成虫になります。
江原道(カンウォンド)寧越(ヨンウォル)郡の天然記念物昆虫研究センターによりますと、2017年8月にウスリオオカミキリのメスがセンターの野外飼育場で産卵してから4年を迎える6月25日から今月4日まで、オス4匹、メス2匹の合わせて6匹が脱皮して成虫になったということです。
昆虫研究センターは、2012年に世界で初めてウスリオオカミキリの人工増殖に成功しています。
ウスリオオカミキリは、オスが120ミリまで成長する韓国でもっとも大きなオサムシで、1970~80年代に京畿道(キョンギド)と江原道の一部の地域で生息していた記録はありますが、1990年以降は、ごくわずかな個体の観察記録しか残っていない非常に珍しい昆虫です。
ウスリオオカミキリのメスは、およそ50~80個の卵を産み、卵から孵った幼虫は木の中に入り込んで4~5年間木質部を食べて成長します。
自然環境でのウスリオオカミキリの出現時期は6~8月であるため、今後さらに多くの成虫が羽化するものと期待されます。
天然記念物昆虫センターのイ・デアムセンター長は、「これまで推測でしかなかったウスリオオカミキリの野生環境での生活周期が、今回の実験を通じて3~4年であることが明らかになり、自然界での繁殖に一歩近づくことができた」とし、「今回の実験は、ウスリオオカミキリが中部地域の気候でも問題なく成長することを証明する有意義な結果だ」と評価しました。
天然記念物昆虫センターは、今回の実験結果を国際学術誌に投稿する予定です。

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